骨粗しょう症って何?

骨粗しょう症は、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。
ここでは骨粗しょう症について、そして放置すると起こることについて、
詳しく解説しています。

骨粗しょう症は特に自覚症状のないまま
進んでいきます

骨粗しょう症で骨折しやすい部位:肩、背骨、手首、足のつけ根

骨がスカスカになるだけでは、特に自覚症状はあらわれません。骨密度検査を受けて確認などしない限り、骨粗しょう症が進んでいることに気付くことは困難です。骨粗しょう症で問題になるのは、骨折です。気付かないうちに骨がもろくなり、骨折してから気付く人も少なくありません。骨粗しょう症になると、転んで尻もちをついた程度のちょっとした衝撃で骨折してしまうこともあります。太もものつけ根の骨折は、寝たきりの原因にもなります。バランスを崩して床に手をついたときに、手や肩の骨を骨折することもよくあります。最も多いのが背骨の骨折です。この骨折は短い筒状の背骨(椎体)がつぶれることによって起こり、折れたという自覚のないまま、一つ、二つと連鎖的につぶれるように骨折していきます。

こんな症状が出たら、一度骨の検査を受けましょう
骨粗しょう症であれば早めに治療を始めましょう

背骨の骨折に自分で気付く目安のひとつとして、身長があります。若いころより身長が3cm以上縮んでいたら、すでに骨折している可能性があります。
他にも、立ち上がるときなどに背中や腰が痛む、背中や腰が曲がってくる、重いものを持つと腰が痛むなどの症状も要注意です。痛みがつらくて病院に行ったら、すでに折れていたということもよくあります。
このような症状に心あたりがあれば、一度、検査を受けてみましょう。

立ち上がるときなどに背中や腰が痛む、身長が縮んでくる
背中や腰が曲がってくる、重いものを持つと、背中や腰が痛む

骨粗鬆症財団ホームページ[Internet] http://www.jpof.or.jp/about/sympson/ [accessed 2015-09-01]

25歳のときからの身長と比べどのくらい縮んでいるかは、背骨の骨折の可能性や骨粗しょう症を診断する指標となります。

閉経後3年の身長低下と背骨の骨折発生リスクの関係は、身長低下が2cm以上あると背骨の骨折は13.5倍、4cm以上では20.6倍になると報告されています。

全体監修 : 健康院クリニック 院長 細井 孝之 先生