骨粗しょう症って何?

骨粗しょう症は、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。
ここでは骨粗しょう症について、そして放置すると起こることについて、
詳しく解説しています。

骨がスカスカでもろくなり、
骨折しやすくなる病気です

骨の強さの70%は骨の量で決まります。残りの30%は骨の量以外のさまざまな要素によって決まり、それを総称して骨の質と言われています。骨粗しょう症は、この骨の量が減少して、骨の質も低下し、骨折のリスクが高まる病気です。骨密度が若い人の70%以下に減っていたり、背骨や太もものつけ根の骨が軽く転んだ程度で折れてしまっている人は、骨粗しょう症と診断されます。

骨粗しょう症に気付かず、病状が進んでしまうと、気付かないうちに背骨がつぶれて背中が大きく曲がってしまったり、尻もちをついた程度で寝たきりになるほどの骨折をする可能性が高くなります。そのため、早期に発見して、治療を始めることが重要になります。

日常生活に制限のない期間「健康寿命」を
より長く

平均寿命と健康寿命

厚生労働省「健康日本21(第2次)」中間評価報告書(平成30年3月9日)より引用・作成

日本は世界でもトップクラスの長寿国です。現在では単に寿命を伸ばすだけでなく、日常生活に制限のない期間をあらわす「健康寿命」を延ばすことが重要と考えられています。
日本人の平均寿命と健康寿命の差を比べてみますと、男性では約9年、女性は約12年もの差があります。
この差の要因の一つに骨折による寝たきりがあり、骨粗しょう症を予防あるいは治療し、骨を健康に保つことはとても重要です。

特に閉経後の女性は注意が必要で、
放っておくと骨折で要介護になることも

介護が必要となった原因の割合(平成28年)

対象 全国の世帯及び世帯員
平成22年国勢調査区のうち後置番号1及び8から層化無作為抽出した5,410地区内のすべての世帯(約29万世帯)及び世帯員(約71万人)から層化無作為抽出した2,446地区内の介護保険法の要介護者及び要支援者(約8千人)。

厚生労働省 平成28年国民生活基礎調査より作図

日本では一般的に40歳以上で骨粗しょう症を発症し、1年間でおよそ97万人(男性16万人、女性81万人)が新たに発症していると推定されています。女性は閉経による女性ホルモン分泌の低下に伴って、骨の量が急激に減ることから、男性より2〜3倍多くの人が骨粗しょう症になっています。

また、加齢に伴って増えるため、高齢化が進む日本では、骨折で要介護となる人の増加が社会的な問題となっています。骨折・転倒は、脳卒中や認知症などと同じく要介護の大きな原因のひとつです。特に太もものつけ根を骨折すると歩けなくなるため、他の病気を悪化させることになったり、そのまま寝たきりになることもあるので注意が必要です。

50歳をすぎると骨折の危険性が増加します

加齢にともなって、骨折の危険性が増しています。

50歳以上の女性の3人に1人が骨折という報告があります
50歳以上の男性の5人に1人が骨折という報告があります

Melton LJ,3rd,Chrischilles EA,Cooper C,et al.J Bone Miner Res.1992 Sep;7(9):1005-10.
Kanis JA, Johnell O, Oden A et al.Osteoporos Int. 2000;11(8):669-74.

足のつけ根を骨折すると元どおりに歩けなくなることもあります

骨折する場所は人それぞれですが、特に注意したいのが足のつけ根(大腿骨)です。

足のつけ根を骨折した人のうち10人中6人(60%)は1年後も補助を必要としています

Magaziner J, Simonsick EM, Kashner TM et al.J Gerontol. 1990 May;45(3):M101-7.

骨折が原因で介護が必要となると
費用負担も大きくなります

骨折は要介護になる原因の一つです。介護が必要になれば費用負担も大きくなります。

骨折が原因で介護が必要となると費用負担も大きくなります。

全体監修 : 健康院クリニック 院長 細井 孝之 先生