骨粗しょう症はなぜ起こるのでしょうか。年齢や性別、病気やお薬による影響など、ここではそれらの原因やなりやすい人について、詳しく解説しています。
骨は常に新しく作り変えられています
私たちの体を支える骨は、強くて硬く、成⻑期に一度できあがったら、ずっと変わらないと思う方もいらっしゃるかもしれません。実は、お肌がターンオーバーを繰り返しているのと同じように、骨でも、常に古い骨をこわしては新しい骨をつくるという、新陳代謝が繰り返し行われています。健康な骨は、この新陳代謝がバランスよく行われ、簡単に折れたりしないように、丈夫に保たれています。特に女性は、女性ホルモンが骨の健康管理の大きな部分をつかさどっています。
骨の新陳代謝のバランスの崩れが原因だと考えられています
ところが、なんらかの理由で新陳代謝のバランスが崩れると、古い骨をこわす働きがどんどん進み、新しい骨を作る働きが追いつかなくなって、骨が弱くなってしまいます。これが骨粗しょう症になる主な原因だと考えられています。
女性の場合、バランスを崩す主な要因は、閉経に伴う女性ホルモン分泌の変化です。女性は、女性ホルモンの急激な減少とともに、骨粗しょう症が進んでしまうことが多いので、特に注意が必要です。
全体監修 : 健康院クリニック 院長 細井 孝之 先生