骨粗しょう症の治療法・治療中の注意点

骨粗しょう症と診断されたら、お薬による治療が必要になります。ここでは骨粗しょう症の治療薬や、治療中の注意などについて紹介しています。

骨粗しょう症治療は
根気よく

骨粗しょう症の治療は、続けることが重要です。きちんと治療を続けていれば、骨の新陳代謝を改善し、骨密度を増やして、骨折しにくい状態に保つことが期待できます。症状がない、痛みが消えた、なかなか骨密度が上がらないからと、自己判断で薬を中断しないようにしましょう。
中断すると骨の状態が元に戻ってしまい、いつ折れてもおかしくないというリスクを再び抱えることになります。
治療中は、骨密度検査や骨代謝マーカー検査(骨の新陳代謝の様子がわかる血液・尿検査)などで定期的に効果を確認しながら、主治医の指示に従って、丈夫な骨を保っていきましょう。
次の投与日を忘れそうで心配な場合は、お薬手帳やカレンダーなどに記録していくとよいでしょう。またサプリメントなどはお薬の効果に影響をおよぼす可能性がありますので、必ず医師に相談しましょう。

抜歯などの歯科治療は、骨粗しょう症治療を始める前に済ませておきましょう

骨粗しょう症の治療中に、歯の治療を行うと、歯ぐきの腫れ、あごの痛みなどが発生することがあります。
歯科治療は、骨粗しょう症の治療を始める前に済ませておきましょう。
また、定期的に歯科検診を受けて、日頃からお口の健康を保つことが重要です。定期的に歯科検診を受けましょう。
歯石をとってもらいお口の状態を整えることも大切です。
骨粗しょう症の治療中に抜歯などの治療が必要になった場合は、骨粗しょう症の主治医と、歯科医師に相談しましょう。

治療中にこんな症状が
あったら相談を

あごの痛み、歯のゆるみ、歯ぐきの腫れ など ※まれであり、必ず起こるものではありませんが、あごの骨に異常を起こしているかもしれません。

骨粗しょう症の治療と関連のない場合もありますが、まれに、あごの骨に異常がおきることがあります。下記のような症状があらわれた場合は、次の受診日を待たずに、医師、歯科医師へご相談ください。

全体監修 : 健康院クリニック 院長  細井 孝之 先生